当院の性感染症の検査・治療について

ご来院後、即日検査・治療することも可能です。(検査当日に治療も同時に受けられます。)
当院では、プライバシーに配慮した環境で、性感染症(性病)の検査・治療を自由診療にて行っています。保険証の提示は不要で、匿名での相談・検査も可能です。
性感染症は、早期の治療が非常に重要です。しかし、保険診療の場合は検査結果が出るまで数日かかり、治療はその後に限られるため、症状がつらくてもすぐに薬を使うことができません。
当院では自由診療により、検査当日に医師の判断で治療を開始することが可能です。
• 「すでに症状がある」
• 「感染が強く疑われる」
• 「早く治したい・他人への感染を防ぎたい」
このような方には、医師が臨床症状や過去の病歴をもとに、即日での内服・注射・外用治療などをご提案いたします。検査結果を待たずに治療を開始することで、症状の悪化やパートナーへの感染リスクを最小限に抑えることができます。
性感染症とは
性行為で感染する病気を総称して性感染症と言い、ウイルスや細菌、真菌、原虫などが原因で起こります。当院では各種性感染症の検査・治療に対応しています。自然治癒しないことも多く、知らない間にパートナーに感染させてしまうこともありますので、気になる症状がある方は早めにご相談ください。
主な性感染症
淋菌感染症
病原体
淋菌
潜伏期間
2~7日
症状
男性は尿道のかゆみや熱っぽさから始まり、黄色い膿が出ます。排尿痛やペニス全体が腫れあがることもあります。
女性は男性よりも気づきにくく、黄緑色の濃いおりものや膿が見られます。
検査
尿や分泌物などを使って培養検査をします。
治療
抗菌薬を使いますが、耐性菌も増加しています。パートナーも一緒に治療を受けることが重要です。
性器クラミジア感染症
病原体
クラミジア・トラコマチス
潜伏期間
1~4週間
症状
無症状のことが多いですが、女性はおりものが少し増える、生理痛のような軽い痛み、不正出血などが代表的な症状です。男性も排尿時痛が少しある程度ですが、進行すると男女ともに不妊症などのリスクが高まります。
検査
尿や分泌液、おりものなどの遺伝子学的検査を行います。過去に感染し治癒した方も陽性になることがあります。
治療
抗菌薬で治療します。症状が治まっても菌が残っている場合があるため、必ず決められた期間中は服薬してください。
梅毒
病原体
梅毒トレポネーマ
潜伏期間
約1ヶ月
症状
感染後1ヶ月ほどで、性器や肛門などにできものやしこり、3ヶ月ほどで手の平や足の裏に発疹が見られるようになります。治療しなくても症状は治まりますが、静かに進行していき、数年後に心臓や血管、神経の異常が現れることがあります。
検査
血液検査で診断します。感染したと思われる時から4週間以上経過してから検査します。
治療
抗菌薬を使って菌を死滅させます。しかし、臓器などに生じた障害は元に戻せないため、早期治療が重要です。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
病原体
マイコプラズマ、ウレアプラズマ
潜伏期間
1~5週間
症状
男女ともに性器のかゆみや異臭、排尿痛、おりものの増加などが見られますが、ほとんど症状が出ないこともあります。
検査
尿、分泌物などで検査します。感染したと思われる時から24時間たってから検査できます。
治療
抗菌薬の内服で治療します。
性器カンジダ症
病原体
カンジダ属の真菌
潜伏期間
何年も症状が出ないこともあります。
症状
陰部のかゆみやヨーグルト状のおりもの、性器の炎症、性交時の痛みなどがあります。男性は無症状のことが多いです。
検査
分泌物を顕微鏡で検査します。培養検査をすることもあります。
治療
抗真菌剤の入ったクリームや膣剤などを使います。抗生物質やステロイドなどは悪化する可能性があるため、必ず医師の指示に従います。
トリコモナス症
病原体
トリコモナス原虫
潜伏期間
1~3週間
症状
悪臭がする大量のおりもの、陰部のかゆみ、性交時の痛みなどが見られます。男性にはほぼ症状が出ません。
検査
分泌物を顕微鏡で検査します。培養検査や遺伝子学的検査を用いることもあります。
治療
抗トリコモナス剤の内服や膣剤で治療します。妊娠中の治療は、必ず医師の指示を守りましょう。
HPV感染症
病原体
HPV(ヒトパピローマウイルス)
潜伏期間
3週間~8ヶ月
症状
通常、自覚症状はほとんどありません。尖圭コンジローマと呼ばれる小さないぼが、外陰部から肛門や膣にできます。
検査
尖圭コンジローマ特有の形状のいぼが生じるので、多くは視診で診断できます。
治療
切除や電気焼灼、液体窒素による凍結療法、CO2レーザーなど、外科的治療が必要です。
C型肝炎
病原体
C型肝炎ウイルス(HCV)
潜伏期間
2週間~3ヶ月
症状
倦怠感や食欲不振が起こることがありますが、症状が軽く、気づかないことがほとんどです。症状が出ないまま10年以上かけてウイルスが増殖し、肝硬変や肝臓がんになることもあります。
検査
血液検査で調べます。感染の機会から2~3ヶ月後から受けられます。
治療
飲み薬や注射による抗ウイルス療法、肝臓の機能を整える肝庇護療法などを行います。
HIV/エイズ
病原体
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
潜伏期間
数年~十数年
症状
HIV感染から2~4週間後に、発熱や咽頭痛といったインフルエンザに似た症状などが出ます。症状は自然に治まり、その後数年は症状がないまま経過します。しかし、症状がなくても健康な時にはかからない感染症(日和見感染症)への感染が起こりやすくなります。
検査
血液検査が有用です。感染から通常検査は60日以上、即日検査は90日以上経過していないと正確な結果が出ません。
治療
HIV感染症を根治する薬はまだありませんが、服薬によって発症を抑えることはできます。感染がわかったら早期に治療を始め、継続した服薬の必要があります。
検査費用
検査項目 | 費用 |
---|---|
淋菌(尿または膣分泌物) | 8,800円 |
淋菌(咽頭) | 8,800円 |
クラミジア(尿または膣分泌物) | 8,800円 |
クラミジア(咽頭) | 8,800円 |
梅毒迅速検査 | 8,800円 |
マイコプラズマ | 8,800円 |
ウレアプラズマ | 8,800円 |
カンジダ | 8,800円 |
トリコモナス | 8,800円 |
B型肝炎ウイルス迅速検査 | 8,800円 |
C型肝炎ウイルス | 8,800円 |
HIVウイルス | 8,800円 |