神田・日本橋の内科・皮膚科・アレルギー科

ニキビ(ざ瘡)

ニキビ(ざ瘡)の症状

ニキビ(ざ瘡)は皮膚にできる一般的な皮膚疾患で、多くの人が経験する疾患です。以下では、ニキビの主な症状とそのホームケアについて詳しく説明します。

  1. 皮膚の発赤と炎症
    • ニキビは通常、皮膚の特定の部位に赤みや炎症を伴って現れます。これは毛穴に詰まった皮脂や細菌による炎症反応によるものです。
  2. コメド(白ニキビ)
    • コメドは、白い膿が皮膚の表面に現れる形状のニキビです。これは毛穴に皮脂や細菌が閉じ込められた結果として生じます。
  3. 黒ずみ(黒ニキビ)
    • 黒ずみは、毛穴に詰まった皮脂や角質が酸化してできる黒い点のようなものです。これは毛穴の開口部が詰まっていることを示します。放置すると、炎症をおこして赤くなります。
  4. 赤ニキビ
    • 膿瘍は、赤く腫れた塊状のニキビで、中に膿が溜まっていることがあります。これは炎症反応が進行した結果です。
  5. かゆみや痛み
    • 一部のニキビはかゆみや痛みを伴うことがあります。特に大きな膿瘍の場合、外からの圧力や炎症によって痛むことがあります。

ケアと治療

ニキビをケアするためには以下のポイントがあります

  • 洗顔:優しく洗顔し、毛穴を詰まらせないように清潔に保ちましょう。
  • 適切なスキンケア:適切なスキンケア製品を使用し、皮膚を保湿し、皮脂をコントロールします。
  • 医師の診察:ニキビができた場合、皮膚科医の診察が必要です。放置すると炎症によって色素沈着や瘢痕化がおこります。
  • 食事と生活習慣:健康的な食事と十分な睡眠がニキビの改善につながります。

ニキビは一般的な皮膚疾患で、皮膚の発赤、コメド、黒ずみ、膿瘍、かゆみや痛みなどの症状を伴います。適切なケアと治療を受けることで、健康的な肌を取り戻すことができます。しかし、重度のニキビの場合は皮膚科医の指導に従い、適切な治療法を受けることが大切です。当クリニックでは、ニキビに関する専門的なアドバイスと治療を提供しております。

ニキビ(ざ瘡)の原因と発症要因

ニキビ(ざ瘡)は皮膚にできる一般的な皮膚疾患で、様々な要因が原因とされています。以下では、ニキビの主な原因と発症要因について詳しく説明します。

  1. 男性ホルモンの増加による皮脂の過剰分泌
    • 通常、皮膚の毛穴の傍らには皮脂腺が存在し、皮脂(アブラ)を分泌しています。男性ホルモンの影響で皮脂腺の異常な増殖により皮脂が過剰分泌され、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。
      【画像】皮脂の過剰分泌
      皮脂腺は手足のひらを除いたほとんど全ての部位に存在していますが、頭皮、顔、特に額、前胸部では数が多いです。そのため、額ではニキビができやすいです。
  2. 毛穴の詰まり
    • 皮脂が過剰分泌され、それが角質などと混ざり合って毛穴が詰まります。この状態を白ニキビ(コメド)と言います。
  3. 細菌感染
    • 毛穴が詰まるとその毛穴に細菌感染が起こりやすくなります。ニキビではPropionibacterium acnes( P. Acnes)という細菌が毛穴内で増殖し、炎症を引き起こします。炎症が起こると、ニキビが赤く腫れあがります。英語でニキビのことを Acne といいますが、これはニキビが P. Acnes の感染に由来することに由来します。
  4. その他のホルモンの影響
    • 男性ホルモンだけでなく、ホルモンのバランスの変化がニキビの原因になることがあります。思春期、妊娠、月経周期など、ホルモンの変動が皮脂分泌を増加させ、ニキビの発症に関与します。
  5. 遺伝的要因
    • 一部の人は遺伝的要因によりニキビになりやすいことがあります。家族歴にニキビの症例がある場合、遺伝的要因が関与している可能性があります。
  6. 生活習慣とストレス
    • バランスの悪い食事、喫煙、ストレスの増加、睡眠不足は不適切なホルモン量の分泌→皮脂の分泌に悪影響を及ぼし、ニキビの発症要因となることがあります。

ニキビ(ざ瘡)の原因は皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、細菌感染、ホルモンの影響、遺伝的要因、生活習慣の単一もしくは複数の要因によって引き起こされます。ニキビの治療や予防には、これらの要因を考慮し、適切なケアを行うことが重要です。医師のアドバイスに従い、個別のケースに合わせた対策を取ることで、きれいな肌を取り戻す手助けができます。クリニックファーストエイドでは、ニキビに関して適切な治療とアドバイスを行っています。現在できているニキビだけでなく、ピーリングや炭酸ガスレーザーなどを用いて以前からのニキビの痕、予防に関しても力を入れて診療を行っております。お困りの方はぜひ早い段階で一度ご相談ください。

ニキビ(ざ瘡)の診断

当クリニックでは、皮膚トラブルのひとつであるニキビ(ざ瘡)に関する正確な診断を提供しております。ニキビと間違われやすい疾患にニキビダニ(毛包中)があります。Demodex folliculorum と Demodex brevis の2種類がほとんどの方の毛包脂腺やまつ毛に寄生しており通常は病原性はありません。
これらのニキビダニは、通常の状態では人の毛包脂腺内の脂質のを分解する酵素であるプロテアーゼを分泌したり、リパーゼを体内に持ち脂質、細菌や真菌などの微生物を消化し、皮膚の常在菌叢を保ち皮膚の恒常性維持(常に同じ状態を維持すること)に役立っています。

人間の肌は恒常性維持にニキビダニを必要としており、ニキビダニも生活の場として人間の肌が必要である状態、人の肌とニキビダニは「共存共栄の状態」にありるといえます。
ニキビダニは肛門を持たず、そのため糞便を体内に保存します。糞便を体内に貯めるためか、寿命は短く2週間ほどで、ニキビダニの死後に体内の糞便や内在細菌が放出され、人の肌では炎症反応が起きるようです。

普段は病原性のないニキビダニですが、不適切なスキンケアや誤った外用薬の使用などをきっかけにニキビダニの異常増殖が起こり、ニキビの悪化・酒さ・酒さ様皮膚炎・眼瞼炎・睫毛炎・霰粒腫(ものもらい)などを起こす原因の一つとなると考えれています。自分がいままでニキビと思い込んでいたものがニキビダニが原因だったケースは少なくありません。ニキビダニのような1つの例をあげてもニキビを自分判断で診断するのは困難といえます。なかなか治らないニキビ、治るけど再発を繰り返すものに関しては特に注意が必要です。クリニックファーストエイドでは、ニキビに関して適切な治療とアドバイスを行っています。現在できているニキビだけでなく、ピーリングや炭酸ガスレーザーなどを用いて以前からのニキビの痕、予防に関しても力を入れて診療を行っております。お困りの方はぜひ早い段階で一度ご相談ください。

ニキビ(ざ瘡)の治療

  1. 外用薬
    • 軽度から中程度のニキビには、外用薬が効果的です。これには、過酸化物ベンゾイル、アダパレン、抗生物質外用などが含まれます。
  2. 内服薬
    • 中等度〜重度の症状や炎症性ニキビの場合、内服薬が必要なことがあります。抗生物質、ホルモンをコントロールできる内服、ビタミンA誘導体など、重症度や経過によって適切な薬物療法を選択します。
  3. 光線療法(LED治療)
    • 可視光線のLEDの中でも赤色の633nmの波長を照射するのがオムニラックス(Revive:赤)です。
      【画像】光線療法
      オムニラックスは国内薬事承認器であるため、炎症性ニキビの治療には保険適応で治療が可能です。
      アメリカでは、オムニラックス(赤)は、2003年に表皮病変(しわや弾力・ハリ)に対してFDA承認、2005年に中程度のざ瘡(ニキビ)、眼窩周囲のしわに対して、FDAを得ています。オムニラックスがニキビを改善する機序は以下のとおりです。

ニキビにいるアクネ菌( P. Acnes)にオムニラックスからの633mの波長の光を吸収させます。

アクネ菌の細胞内にある光に感受性のある細胞内ポルフィリンが吸収した光と反応し、活性酸素を産生します。

活性酸素がアクネ菌を破壊します。

これによりニキビの減少また、皮脂腺の熱変性により、過剰分泌していた皮脂が抑制され、ニキビができにくい状態となります。

予防とケア

ニキビの再発を防ぐためには、適切なスキンケアルーティーンが重要になってきます。クレンジング、保湿、紫外線防止などが重要です。再発防止、ニキビ痕に関しましても診療しております。ニキビの治療に関する詳細な情報やご相談について、お気軽にお問い合わせください。今後もますます皆様の美しい肌をサポートさせていただきます。

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