無呼吸症候群の検査はどこで受ける?内科での相談から診断の流れ|神田・秋葉原・日本橋の内科・皮膚科・泌尿器科・美容皮膚科はクリニックファーストエイド

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無呼吸症候群の検査はどこで受ける?内科での相談から診断の流れ

2026.11.02
無呼吸症候群の検査はどこで受ける?内科での相談から診断の流れ

就寝中の激しいいびきや日中の耐えがたい眠気があり、どの診療科を受診すべきか迷っていませんか?睡眠時無呼吸症候群は成人男性の約3〜7%、女性の約2〜5%にみられ、日本人は骨格的にのどが狭いため、太っていなくても起こることがあるとされています。

本記事では、身近な内科で行える自宅検査の手順や精密検査との違いを整理します。1時間あたりの呼吸停止回数に応じた重症度の判定や、状態に適した治療の選択肢を詳しく解説します。当院では、簡易検査だけでなく精密検査(PSG)もご自宅で受けられます。

受診から診断までの流れを把握しておくことで、多忙な日々の中でも負担を抑えて健康管理へ進める可能性があります。

無呼吸症候群の検査はどこで受ける?まずは相談しやすい医療機関で

無呼吸症候群の検査はどこで受ける?まずは相談しやすい医療機関で

無呼吸症候群の検査を受ける医療機関は、睡眠呼吸障害の診療に対応している身近なクリニックや病院が適しています。

いびきや就寝中の息苦しさは自覚しにくく、どの診療科へ向かうべきか判断がつかない方も少なくありません。日本呼吸器学会は呼吸器科や耳鼻科などでの相談をすすめており、内科で相談を受け付けている医療機関もあります。継続した通院を見据えて、生活圏内で相談しやすい医療機関を選ぶことが大切と考えられています。

日本呼吸器学会は呼吸器科や耳鼻科などでの相談をすすめている

日本呼吸器学会は、睡眠中にいびきや呼吸の停止を指摘された場合、呼吸器科や耳鼻咽喉科での相談をすすめています※。

睡眠中の無呼吸には、のどの気道がふさがる閉塞性と、脳の呼吸中枢からの指令が止まる中枢性があります※。日本人はあごが小さくのどが狭い骨格のため、肥満でない体型でも閉塞性の無呼吸が起こる特徴を持っています※。大きないびきが突然途切れる状態は、呼吸が一時的に止まっているサインといえます※。

治療を受けずに放置すると、動脈硬化や心血管障害、難治性の高血圧を招く危険性があります※。気になる症状があるときは、早めに専門的な知識を持つ診療科を受診する姿勢が求められます。

各科の役割と診察内容は下表にまとめました。

診療科 主な役割と診察内容
呼吸器科 ・肺や気道を含めた呼吸機能全体の診察を実施
・気流の乱れを細かく評価し適切な呼吸管理につなげる
耳鼻咽喉科 ・鼻腔の通り具合や扁桃の肥大など気道の構造を確認
・鼻づまりやのどの狭窄といった物理的な要因を特定する
睡眠外来 ・睡眠呼吸障害や不眠などの睡眠トラブル全般を担当
・睡眠の質や日中の生活状況を総合的に把握する

内科で相談から検査・治療まで対応する医療機関もある

内科で相談から検査・治療まで対応する医療機関は身近に多く、初期の相談先として実用的な選択肢になります。

無呼吸症候群は、高血圧や糖尿病、不整脈などの生活習慣病と密接に関係している疾患です。そのため内科によっては、持病の血圧管理などと合わせて無呼吸の相談や検査を受けられる場合があります。かかりつけの内科医に相談すれば、現在の健康状態を踏まえたうえで円滑に検査へ進める可能性があります。

内科で無呼吸症候群の相談をする主な利点は次のとおりです。

  • 生活習慣病の治療や定期処方と同時に、睡眠時の症状を相談できる
  • 自宅や勤務先の近くで見つけやすく、長期的な通院の負担を軽減できる
  • 医療機関によっては、自宅検査の手配から治療機器の管理まで同じ医療機関で受けられる

夜間に何度も目が覚めたり起床時に疲労感が残ったりする場合は、身近な内科への相談が推奨されます。

自宅でできる簡易検査から始められる

自宅でできる簡易検査から始められるため、普段の生活リズムを維持しながら睡眠状態を測定できます。

無呼吸の検査に入院が必要という印象を持つ方もいますが、最初の診断段階では自宅で行う検査が主流です。受診した当日に小型の検査機器を持ち帰るか、配送で受け取り、就寝前に自分で指や鼻へセンサーを取り付けます。普段通りの寝具や室温で眠りながら計測するため、日常のありのままの呼吸状態を把握しやすいとされています。

自宅で実施する簡易検査の特徴は下記に整理します。

  • 鼻に細い管を当て、指先に小さなセンサーを装着して就寝中に計測する
  • 睡眠中の気流の乱れや、血液中の酸素が不足する頻度を自動で記録できる
  • 翌朝に機器を取り外して医療機関へ返却するだけで、身体への負担が少ない

会社や学校を休むことなく手軽に実施できるため、忙しい日々を送る方でも無理なく受診できます。

検査を考えたい症状と放置した場合のリスク

検査を考えたい症状と放置した場合のリスクは、睡眠中の呼吸障害が全身の酸素不足を招き、命に関わる重大な病気につながる点にあります。

睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に息が止まるため、本人が自覚しにくい病気とされています。自覚のないまま放置を続けると、心身への負荷が蓄積して健康寿命を縮める要因になりかねません。

受診を検討すべき代表的な症状と健康リスクは、次のとおりです。

  • 睡眠中に大きないびきをかき、途中で息が止まる
  • しっかり眠ったはずなのに、日中に強い眠気や疲労感がある
  • 起床時の頭痛や口の渇き、夜間に何度も尿意で目覚める
  • 血圧が下がりにくくなり、心筋梗塞や脳卒中の危険が高まる

心当たりがある場合は放置せず、早めの検査で呼吸状態を確かめることが推奨されます。

家族に指摘されるいびきや睡眠中の呼吸の停止

家族に指摘されるいびきや睡眠中の呼吸の停止は、睡眠時無呼吸症候群を早期に見つけ出す最も確実なサインです。

いびきは睡眠中に喉の筋肉がゆるみ、狭くなった気道を空気が通る際の振動音です。気道が完全に塞がると呼吸が止まり、体内は酸欠状態に陥ると考えられています。脳は窒息を防ぐために緊急で覚醒指令を出し、あえぐような呼吸を再開させます。本人は眠っているつもりでも、深い休息が取れていない状態といえます。

家族や同居人が気づきやすい危険なサインは、以下のとおりです。

  • 地鳴りのような大きないびきが突然ピタッと止まる
  • 10秒以上の停止後に、息を吹き返すような激しい呼吸が再開する
  • 就寝中に苦しそうにもがき、大きな寝返りを打つ

周囲から睡眠中の息詰まりを指摘された際は、速やかに専門機関へ相談することが大切です。

日中の強い眠気・夜間の頻尿・起床時の頭痛

日中の強い眠気・夜間の頻尿・起床時の頭痛は、就寝中の低酸素血症と頻繁な覚醒によって生じる特徴的な症状です。

十分な睡眠時間を確保していても、呼吸停止で眠りが分断されると疲労は回復しません。脳の休息が妨げられる結果、日中の集中力低下や強烈な睡魔が現れやすくなります。日本呼吸器学会でも、日中の強い眠気が作業効率の低下や労働災害、居眠り運転事故を招く危険性が指摘されています※。

夜間に何度も目が覚める頻尿や起床時の頭痛も、体内の酸素不足がもたらす防御反応と考えられています。熟睡感のなさや倦怠感も見過ごせないサインです※。

代表的な自覚症状と身体の中で生じる理由は、下表にまとめました。

自覚症状 発生する仕組み
日中の強い眠気 ・呼吸停止に伴う中途覚醒で深い睡眠が妨げられる
・作業能率の低下や居眠り運転事故につながる※
夜間の頻尿 ・酸欠により心臓へ負担がかかり利尿ホルモンが分泌される
・夜間に何度も尿意を催して目覚める
起床時の頭痛 ・換気不足で血液中の二酸化炭素濃度が上昇する
・拡張した脳の血管が神経を刺激して痛みが生じる
口腔乾燥・強い疲労感 ・睡眠中の口呼吸によって喉や口が激しく乾く
・睡眠不足が蓄積して朝から体が重く感じる

疲れが抜けない状態を年齢のせいにせず、睡眠の質を疑ってみる姿勢が求められます。

高血圧や脳卒中・心筋梗塞の危険性が高まる

高血圧や脳卒中・心筋梗塞の危険性が高まる背景には、夜間の無呼吸が交感神経を緊張させ、血管へ過度な負担をかけ続ける病態があります。

睡眠中に息が止まると、血液中の酸素が不足して身体が窒息状態に陥ります。脳は全身の酸欠を防ぐために交感神経を興奮させ、心拍数を増やして血圧を跳ね上げます。夜間に血管を休めることができず、血圧の上昇が毎晩繰り返されることで、動脈硬化が急速に進行すると考えられています。

日本呼吸器学会によると、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは高血圧や脳卒中、心筋梗塞などを発症する危険性が約3〜4倍高くなります※。さらに、1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数を示すAHIが30以上の重症例では、心血管系疾患の危険性が約5倍に上昇します※。放置すると不整脈を招くおそれもあると説明されています※。

放置によって生じる主な血管障害の影響は、下記に整理します。

  • 難治性高血圧:降圧薬が効きにくく夜間や早朝も高い血圧が続く
  • 脳血管障害:動脈硬化により脳の血管が詰まる脳梗塞や破れる脳出血を招く
  • 虚血性心疾患:心臓に酸素を送る血管が閉塞し心筋梗塞や狭心症の引き金になる

睡眠時無呼吸症候群は単なるいびきにとどまらず、生命予後に直結する病態といえます。重篤な合併症を防ぐためにも、早めの段階で検査を受けることが大切です。

日本人に多い睡眠時無呼吸症候群の特徴

日本人に多い睡眠時無呼吸症候群の特徴は、太っていなくても骨格などの影響で発症しやすい点にあります。

日本呼吸器学会によると、成人男性の約3〜7%、女性の約2〜5%にみられます※。

日本人は骨格的にのどが狭いため、肥満でなくても閉塞性の無呼吸が起こることがあるとされています※。

体型に関わらず、いびきや起床時のだるさを感じる際は早めの確認が大切といえます。

肥満だけでなく、あごの形や鼻の病気も原因になる

肥満だけでなく、あごの形や鼻の病気も原因になる理由は、気道が骨格や粘膜の形状によって塞がるためです※。

体重増加による首まわりの脂肪沈着は気道を狭める代表的な要因です※。しかし、首まわりに脂肪がついていない方でも、骨格の小ささや鼻の病気によって空気の通り道が塞がれる場合があります※。

気道を狭める主な身体的要因を下記に整理します。

  • あごの後退やあごが小さい骨格:舌の収まるスペースが狭くなり喉の奥に落ち込みやすい※
  • 扁桃肥大や大きな舌:喉周辺の組織が物理的に気道を塞ぎ空気の通りを邪魔する※
  • 鼻炎や鼻中隔弯曲(鼻の仕切りの曲がり):鼻づまりから口呼吸を招き気道の狭窄を起こす※

鼻が詰まると口呼吸になりやすく、睡眠中に下あごが下がって舌の沈み込みを助長します。口呼吸が習慣化すると気道はさらに狭まるため、呼吸が頻繁に止まる悪循環に陥る可能性があります。体型に問題がない場合でも、大きないびきを指摘される際は構造的な要因を疑うことが大切と考えられています。

成人男性の約3〜7%、女性の約2〜5%にみられる

成人男性の約3〜7%、女性の約2〜5%にみられる睡眠時無呼吸症候群は、性差や年齢によって発症の要因が変化します※。

男性では40〜50歳代が半数以上を占め、女性は閉経後に増えるとされています※。

性別による発症の特徴と身体の背景を下表にまとめました※。

性別 発症割合 主な発症時期と背景
男性 約3〜7%※ 40〜50歳代が半数以上を占める※
女性 約2〜5%※ 閉経後に増える※

首まわりの脂肪沈着は原因の一つとされ、飲酒は睡眠の質を悪くするため控えるよう勧められています※。閉経後にいびきが増えた場合も、一度相談してみるとよいでしょう。

働く日本人男性の約2割に中等症以上の無呼吸があったという研究

働く日本人男性の約2割に中等症以上の無呼吸があったという研究は、自覚のないまま重いリスクを抱える現役世代が多いことを裏付けています。

大阪の企業で働く23〜59歳の男性322人を自宅の携帯型モニターで調べた研究では、22.3%に中等症以上(呼吸障害指数15以上)の睡眠時呼吸障害がみられました※。

睡眠中に酸欠状態が繰り返されると、日々の活動へ次のとおり影響が及びます。

  • 強烈な睡魔や集中力の低下が生じ、仕事の効率が著しく落ちる※
  • 居眠り運転事故や職場の労働災害といった重大なトラブルを引き起こす危険がある※
  • 夜間の血圧上昇が慢性化し、将来の心疾患や脳血管疾患を早める要因になる※

十分な睡眠時間を取っていても疲れが抜けない状態は、単なる過労ではない可能性があります。日中に耐えがたい眠気が生じる場合は、自身の睡眠の質を疑ってみることが大切と考えられています。

簡易検査と精密検査(PSG)の違い

簡易検査と精密検査(PSG)の違い

簡易検査と精密検査(PSG)の違いは、自宅で行う初期の判定か、睡眠の質まで調べる確定診断かという点にあります。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まずは身体への負担が少ない簡易検査から進める流れが一般的です。簡易検査で一定以上の異常がみられた際や、より詳細な評価が必要な場合に精密検査を実施します。

日本呼吸器学会でも、携帯型装置による簡易検査と睡眠ポリグラフ検査(PSG)が診断に用いられます※。検査ごとの役割を理解しておくことで、診断までの道筋を落ち着いて把握できる可能性があります。

両者の主な特徴と相違点は下表にまとめました。

検査の種類 主な検査場所 測定する生体情報 検査の主な役割
簡易検査 自宅の寝室 ・呼吸の空気の流れ
・血液中の酸素飽和度
・無呼吸の疑いを大まかに捉える
・負担を抑えてスクリーニングする
精密検査(PSG) 医療機関での1泊入院が一般的
(当院はご自宅で検査)
・脳波や眼球の動き
・呼吸運動や心電図など
・睡眠の深さや質を精密に測定する
・無呼吸のタイプを確定診断する

普段の寝室で測る携帯型装置の簡易検査

自宅の寝室で測る携帯型装置の簡易検査は、日常生活を崩さずに睡眠中の呼吸状態を自宅で記録する検査です。

医療機関から専用の小型機器を持ち帰り、就寝前に自分で指先や鼻にセンサーを取り付けて計測します。血液中の酸素飽和度(SpO2:赤血球が酸素を運ぶ割合)や気流の変化を一晩通して測定する仕組みです。普段通りの環境で眠りながら計測できるため、緊張による睡眠への影響を抑えやすいと考えられています。仕事や家事で忙しい世代であっても、無理なく受けられる点が大きな強みといえます。

携帯型装置で測定する主な項目は以下のとおりです。

  • 鼻や口の気流:呼吸の強さや一時的な停止の有無を感知する
  • いびき音:狭くなった気道を空気が通る際の音を記録する
  • 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2):血液中の酸素濃度の低下を測定する
  • 脈拍数:呼吸の乱れに伴う心拍数の変動を捉える

得られた記録から酸素の不足頻度を分析し、より詳しい精密検査が必要かどうかを医師が総合的に判断します。

睡眠の深さまで詳しく調べる睡眠ポリグラフ検査(PSG)

睡眠の深さまで詳しく調べる睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、脳波と呼吸を同時に測定して睡眠の質を確かめる精密検査です。

簡易検査では捉えきれない「実際の睡眠時間」や「眠りの深さ」を詳細に把握できる強みがあります。頭部や顔面、胸部などに多くのセンサーを装着し、眠っている間の生体信号を一晩かけて細かく記録します。脳波や眼球運動を測定することで、浅い眠りや深い眠り、夢を見るレム睡眠の割合が正確にわかります。

呼吸停止によって脳が意図せず目覚めてしまう微小覚醒の回数まで、詳細に検知できると考えられています。PSGで記録する主な生体信号は次のとおりです。

  • 脳波・眼球運動:眠りの深さや脳の覚醒反応を細かく捉える
  • オトガイ・下肢筋電図:睡眠中のあごや手足の筋肉の緊張度を測定する
  • 気流および胸腹部運動:胸とお腹の動きから気道の塞がり具合を判別する
  • 心電図・血中酸素濃度:酸欠に伴う不整脈の発生や循環器への負荷を調べる

一般的には医療機関へ1泊入院して行われ、無呼吸が起きる根本的な原因を突き止めるために重要な役割を果たします。当院では、精密検査(PSG)も検査キットをご自宅へ郵送し、ご自宅で受けていただけます。1泊の入院は必要ありません。

1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)で重症度を判定する

1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)で重症度を判定することは、客観的な数値に基づいて病状を把握する基準です。

AHIとは、睡眠1時間あたりに10秒以上の無呼吸や低呼吸が発生した回数の合計を示します。低呼吸は空気の通りが著しく悪くなって換気量が激減する現象であり、完全に止まらなくても身体に大きな負荷を与えます。

日本呼吸器学会の診断基準では、AHIが5以上で眠気などの症状がある場合に本症と診断されます※。測定された数値によって軽症から重症まで分類され、将来的な血管障害のリスクを予測する指標にも活用されています。

重症度の分類と身体への影響は下記に整理します。

重症度の区分 AHI(回/時間) 身体への影響と状態の目安
正常 5未満 健康な睡眠呼吸が維持されている状態
軽症 5以上15未満 いびきや日中の眠気などの症状を伴えばSASと診断される※
中等症 15以上30未満 AHI20以上で日中の眠気などがあればCPAPが標準的な治療※
重症 30以上 心血管疾患を起こす危険性が約5倍に跳ね上がる※

数値が高くなるほど体内への酸素不足が常態化し、心筋梗塞や脳卒中といった合併症を招く危険性が跳ね上がると考えられています※。医師はAHIの数値に加えて、患者さんが抱える自覚症状や生活環境を総合的に見極めたうえで適切な方針を決定します。

内科での相談から診断・治療までの流れ

内科での相談から診断・治療までの流れは、問診と検査を段階的に進めながら病態を見極め、適切な治療法へつなぐ手順をとります。

睡眠時無呼吸症候群は本人の自覚が乏しいことも多いため、初期の問診から着実に評価を進める姿勢が大切と考えられています。身近な内科で相談すれば、高血圧などの持病の管理と並行して円滑に確定診断へ進められる可能性があります。

診察から治療開始に至る大まかなステップは以下のとおりです。

  1. 診察室での問診:自覚症状や家族からの指摘、既往歴を詳しく医師に伝える
  2. 自宅での簡易検査:小型の機器を装着して就寝し、睡眠中の呼吸状態を測定する
  3. 結果の判定と精密検査:数値に応じて確定診断へ進むか、より詳しい検査を検討する
  4. 治療計画の決定:重症度や体格、生活習慣に合わせて最適な治療法を選択する

各段階を正しく把握しておくことで、不安を感じることなく検査に臨めるようになるといえます。

問診でいびき・眠気・家族からの指摘を伝える

問診でいびき・眠気・家族からの指摘を伝えることは、睡眠中の異常を正しく把握し、適切な検査を選択する手がかりになります。

日中の強い眠気は代表的な自覚症状ですが、すべての方にはっきりと現れるわけではありません※。そのため、夜間の呼吸苦や熟睡感の欠如、起床時の頭痛なども見逃せない情報といえます※。

いびきが途切れる状態は、気道が塞がり一時的に息が止まっているサインと考えられています※。本人に自覚がなくても、同居する家族が気づいた異変を共有することが早期発見につながります。

問診時に医師へ共有しておきたい主な項目は次のとおりです。

  • 睡眠中の大きないびきや、途中で息が止まるような呼吸の中断※
  • 日中の我慢できない眠気、朝起きたときのだるさや強い倦怠感※
  • 起床時の頭痛や口の渇き、夜間に何度も尿意で目覚める症状※
  • 高血圧や心血管障害、不整脈などの持病や治療の経過※

睡眠中の様子を周囲から指摘された経験があれば、些細な変化でも医師へ伝える姿勢が大切とされています。

簡易検査の結果によって精密検査に進む

簡易検査の結果によって精密検査に進む判断は、自宅検査で測定された呼吸停止の頻度や酸素濃度の低下具合をもとに行われます。

まずは普段の寝室で手軽に行える簡易検査を実施し、睡眠中の空気の流れや血液中の酸素状態を一晩かけて記録します。得られた数値から病気の程度を大まかに把握し、確定診断に向けて次のステップを検討する流れが一般的と考えられています。

簡易検査の数値が治療基準に達していれば、そのまま確定診断となって早期に治療を開始できるケースもあります。一方で、判定が難しい場合や、他の睡眠障害が疑われる場合は精密検査が検討されます。睡眠ポリグラフ検査(PSG)では、脳波や眠りの深さを計測し、より正確な病態の把握を目指せるといえます。

簡易検査後の進路と判断の目安を下表にまとめました。

簡易検査の結果状況 検査後の主な対応方針 目的と判断の理由
数値の異常が顕著にみられる 確定診断と治療導入への移行 重い呼吸障害が確認され早期の治療開始が妥当と判断されるため
数値が境界域で判断が分かれる 精密検査(PSG)を実施 脳波などを測定し睡眠の質や無呼吸の種類を詳しく見極めるため
数値は軽度だが症状が重い 精密検査や専門科への相談 睡眠の分断や他の睡眠障害が隠れていないか正確に評価するため

段階的に検査を進めることで、身体への負担を抑えながら的確な診断へたどり着ける可能性が高まります。

AHIと症状をもとに治療方針を決める

AHIと症状をもとに治療方針を決める際は、呼吸停止の頻度を表す数値と、全身の健康状態を総合的に見極めて判断します。

睡眠時無呼吸症候群の治療法は、検査結果に基づいて最適な手段が選択されます※。無呼吸を放置すると、動脈硬化や心血管障害、難治性の高血圧を招く危険があるため、早期の介入が欠かせないと考えられています※。

肥満がある場合は、減量が治療の基本とされています※。ただし、減量だけで治すのは難しい場合もあります。これに加えて、数値の高さや身体の特徴に合わせて専用の器具を用いた治療を組み合わせていくことが有効とされています。

重症度や病態に応じた主な治療法は下記に整理します。

  • CPAP(持続陽圧呼吸療法):重症や合併症を伴う中等症以上で気道を広げる標準的な治療※
  • 口腔内装置(マウスピース):下あごを前方に固定し気道を確保する軽症向けの装具※
  • 生活習慣の調整:肥満の減量を基本とし、ごく軽症では横向き寝の工夫などを取り入れる※

重症度だけでなく、日中のつらさや持病の有無を医師と十分に共有したうえで、納得のいく治療方針を選ぶことが大切といえます。

検査結果に応じた治療と生活の見直し

検査結果に応じた治療と生活の見直し

検査結果に応じた治療と生活の見直しは、測定された重症度や自覚症状の強さに合わせて最適な手段を選択します。

治療の目的は、睡眠中の気道(空気の通り道)のふさがりを解消し、夜間の酸欠と眠りの分断を防ぐことです。専用の装具を用いた呼吸の補助だけでなく、生活習慣の改善を組み合わせることが健康維持につながるといえます。

主な治療法とアプローチの違いを下表にまとめました。

治療と対策の区分 主なアプローチ 対象となる状態の目安
CPAP療法 ・空気を送り気道を物理的に広げる
・鼻マスクを一晩中装着する
AHI20以上で日中の眠気などがある場合
口腔内装置(マウスピース) ・下あごを前に出して喉の狭窄を防ぐ
・歯科で専用の装具を作製する
軽症から中等症の一部
生活習慣の調整 ・肥満があれば減量する
・飲酒を控える
・ごく軽症では横向き寝が有効なこともある
検査結果に合わせて医師と相談

AHI20以上で日中の眠気などがある場合はCPAPが標準的な治療

AHI20以上で日中の眠気などがある場合はCPAP(持続陽圧呼吸療法)が標準的な治療として選択されます※。

CPAP(シーパップ)は、専用の鼻マスクから空気を送り込み、圧力によって気道が押しつぶされるのを防ぐ医療機器です。睡眠中の空気の通り道を保てるため、呼吸が止まる回数を大幅に減らす効果が期待できます。

体内の酸素不足が解消されることで、日中の強い睡魔や起床時の疲労感が和らぐ可能性があります。日本呼吸器学会は、CPAP治療によって死亡率が健常人と同等まで低下することが示されていると説明しています※。

CPAP治療がもたらす主な利点は以下のとおりです。

  • 睡眠中の気道閉塞を防ぎ、安定した呼吸を一晩中保てる
  • 日中の眠気が軽くなり、居眠り運転事故や作業効率の低下を防ぐことが期待できる
  • 心臓や血管への負担を減らすことが期待できる
  • 検査結果で適応があれば、健康保険を使って治療を受けられる

導入初期はマスクの圧迫感や送気の風圧に違和感を覚える場合もあります。マスクの形状や空気の圧力を担当医と細かく調整しながら、無理なく継続することが大切といえます。

軽症で使われることがある口腔内装置(マウスピース)

軽症で使われることがある口腔内装置(マウスピース)は、下あごを前方に固定して気道を広げる装具です※。

下あごを数ミリ前に出した状態で上下の歯を固定し、睡眠中に舌が喉の奥へ落ち込むのを防ぎます。主に軽症から中等症でCPAPの適応とならない場合や、機器の装着が合わない方に対して選ばれる傾向があります。

一般に、医師の診断をもとに歯科で歯型に合わせて作製します。口の中に装着する手軽さがあり、電源が不要なため出張や旅行への持ち運びに適しています。

口腔内装置の特徴と留意点は次のとおりです。

  • 喉の奥にある空気の通り道を広げ、就寝時のいびきや呼吸停止を和らげる
  • 小型で持ち運びが容易であり、外出先でも普段通りに使用できる
  • 使い始めにあごの痛みや違和感、歯の浮くような感覚が生じることがある
  • 重症の無呼吸に対しては、気道を広げる効果が不十分になる可能性がある

噛み合わせの変化やあごの関節への負担を防ぐため、作製後も定期的に歯科を受診して調整を続ける姿勢が求められます。

減量・飲酒を控える・横向き寝などの生活の工夫

減量・飲酒を控える・横向き寝などの生活の工夫は、医療機器による処置と合わせて行うべき重要な自己管理です。

生活習慣を整えて気道を狭める要因を取り除くことで、呼吸状態の安定化を後押しできます。肥満がある方は、体重を減らすことで首まわりの脂肪が減り、無呼吸が軽くなる傾向がみられます※。

日々の暮らしの中で実践したい生活上の工夫は下記に整理します。

  • 減量への取り組み:食事や運動習慣を見直し、喉周辺の脂肪沈着を減らして気道を確保する※
  • 就寝前の飲酒制限:アルコールは筋肉をゆるめて気道狭窄を招くため、就寝前の飲酒を控える※
  • 寝姿勢の工夫:ごく軽症では横向き寝が有効なことがある※
  • 服薬の確認:睡眠薬などを使っている場合は、受診時に医師へ伝える

治療機器だけに頼るのではなく、日々の生活習慣を同時に整えることが、症状の根本的な緩和につながるといえます。

受診の準備と当院のご案内

受診の準備と当院のご案内は、初診時の問診を円滑にし、的確な診断と早期の治療開始につなげるための大切なステップとなります。

睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に症状が出るため、本人が無自覚のまま放置してしまうケースも少なくありません。

受診前に自身の症状や睡眠環境を整理しておくことで、医師が病態を正しく判断しやすくなると考えられています。当院の内科では、多忙な現役世代の方でも通院を継続できるよう、自宅で完結する検査体制と柔軟な診療環境をご用意しています。

家族からの指摘や眠気の程度をメモして持参する

家族からの指摘や眠気の程度をメモして持参することは、自覚しにくい睡眠中の呼吸異常を医師が正確に把握する重要な手がかりになります。

睡眠中に大きないびきが突然途切れる状態は、気道が塞がって呼吸が止まっている危険なサインといえます※。日本呼吸器学会でも、睡眠中の呼吸停止を指摘された場合は専門機関で検査を受けるようすすめています※。

本人は睡眠中の無呼吸に気づきにくいため、診察時に自覚症状をうまく説明できない場面も珍しくありません。日中の強い眠気は代表的な症状ですが、すべての患者さんにはっきりと現れるわけではないとされています※。

夜間の息苦しさや起床時の頭痛、夜間頻尿や熟睡感の欠如といった兆候も、病態を突き止める大切な情報と考えられています※。一人暮らしの方でも、朝の倦怠感や日中の集中力低下などの自覚症状を整理しておくことで、円滑な診断につなげられます。

受診前に整理して持参したい具体的な項目は、次のとおりです。

  • 家族や同居人から指摘されたいびきの音量や呼吸が止まる頻度
  • 日中に強い眠気や集中力の低下を感じる時間帯や状況
  • 夜間の頻尿や起床時の頭痛、強い疲労感や熟睡感のなさ
  • 健康診断で指摘された血圧や血糖値、体重の変動記録
  • お薬手帳や現在服用している治療薬の正確な情報

睡眠中の異変に気づいたご家族やパートナーと一緒に受診すると、医師へ客観的な様子をより正確に伝えられるようになります。

クリニックファーストエイドの睡眠時無呼吸症候群の検査と診療時間

クリニックファーストエイドの睡眠時無呼吸症候群の検査と診療時間は、お仕事を休まずに無理なく受診できるよう整えられています。当院では、ご自宅での簡易検査と精密検査(PSG)に対応しています。検査結果で適応があった場合のCPAP治療には、健康保険が適用されます。

当院の簡易検査はご自宅で受けられ、精密検査(PSG)もキットがご自宅に郵送されるため、1泊の入院検査は必要ありません。簡易検査では、鼻・指・動作の3つのセンサーで呼吸・いびき・SpO2(血液中の酸素の割合)・脈拍を測ります。簡易検査でAHIが20を超え39未満だった場合は、精密検査(PSG)を行います。

当院の所在地や診療スケジュールは、下表にまとめました。

項目 当院の診療体制
所在地 JR神田駅より徒歩0分
平日の診療時間 9:30〜14:30/16:00〜21:00(受付終了は各15分前)
土日祝の診療時間 9:00〜13:00/14:00〜18:00(休診日なし)
検査方法 ・指や鼻にセンサーを着ける自宅簡易検査
・郵送キットを用いた自宅精密検査(PSG)
予約方法 WEB予約、公式LINE、電話受付

平日夜間は21時まで診察を行っているため、退勤後でもゆとりを持って受診していただけます。

土日や祝日も休まず診療を受け付けており、平日の受診が難しい方でも継続して治療に取り組みやすい環境といえます。

まとめ

無呼吸症候群の検査は、呼吸器科や睡眠外来に限らず、身近な内科でも相談や自宅での検査を受けられます。

普段の寝室で行える簡易検査から始められるため、仕事や家事で忙しい方でも無理なく受診できると考えられています。放置すると心血管疾患などのリスクを高める病気ですが、早期の把握と適切な治療により負担の軽減につながるといえます。

いびきや日中の強い眠気にお心当たりのある方は、無理に抱え込まず、通いやすい内科クリニックへ気軽に相談してみてください。

参考文献

  1. 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
  2. 日本呼吸器学会「呼吸器Q&A Q15. 夜、呼吸、いびきが止まると言われました。」
  3. Nakayama-Ashida Y, et al. Sleep-disordered breathing in the usual lifestyle setting as detected with home monitoring in a population of working men in Japan. Sleep. 2008;31(3):419-425.

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